オペラ学の地平 総合舞台芸術への学際的アプローチⅡ
オペラ学の地平 総合舞台芸術への学際的アプローチⅡ
編者:丸本 隆(早稲田大学教授、グローバルCOE事業推進担当者)、伊藤 直子(グローバルCOE研究協力者)、長谷川 悦朗(グローバルCOE研究協力者)、福中 冬子(グローバルCOE研究協力者)、森 佳子(グローバルCOE研究員)
【内容】
オペラ研究に新たな視座をもたらす《オペラ学》の胎動!創生期から現代まで、音楽、演劇、映画、文学、歴史、思想などさまざまな分野を横断し、多角的にオペラの魅力を探る。より深くオペラを楽しむための画期的な1冊。
2009年3月発行
A5判・324ページ
彩流社
定価: 3500円+税
【目次】
第1部(君主が求めた去勢者の歌声―近世社会の権力とカストラート
リブレット作家としてのゴルドーニ―オペラ・ブッファ「月の世界」を中心に
パパゲーノが追い求めた青い鳥―現代における「魔笛」上演の諸問題
ナショナル・オペラの成立と展開―フランス・イギリス・ドイツの場合)
第2部(ドニゼッティ「ランメルモールのルチーア」―ジャンル、国境を超えて
通俗喜劇からシュピールオーパーへ―アルベルト・ロルツィング「密猟者」を引き合いに
ヴェルデイの「マクベス」―シェイクスピア劇をめぐる「前衛的」実験
オペレッタにおける音楽とユーモア―オッフェンバック「ジェロルステイン大公妃」のクープレとロンド
ハンス・ザックスの青春時代―ヴァーグナー楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を相対化する試み
森鴎外とオペラ―ドイツ留学から翻訳台本「オルフエウス」成立まで)
第3部(ヤナーチェク「カーチャ・カバノヴァー」の演出―マルターラーとタールハイマーの場合
「サロメ」における「理想の主人公」像を求めて―カラヤンとベーレンスのシナジー
原作と台本のあいだ―コルンゴルト「死の都」をめぐって
サイレント・オペラとハリウッド―オペラがハリウッド映画に与えたもの
オペラの終焉?―ナラティヴ、声、アンチ・オペラ)