演劇博物館グローバルCOE紀要 演劇映像学2010 第3集
演劇博物館グローバルCOE紀要 演劇映像学2010 第3集
目 次
《論文(査読付き)》
・マリヴォー『奴隷島』における社会の表象―役割交換の手法とその機能をめぐって―
奥香織 1
・《クレオーフィデ》と《インドのアレッサンドロ》の間― J. A. ハッセのオペラ改訂に関する一試論―
大河内文恵 17
・人工補綴具をつけた神―サミュエル・フットの人形劇にみる人間/人形の境界―
菊地浩平 43
・歌われた「美談」―音楽をつうじた近代日本のイメージ戦略―
葛西周 61
・攪乱させる「オペラ」―クルト・ヴァイル《プロタゴニスト》における「8 人の楽士達」―
中村仁 81
・舞台空間と身体の編成―オスカー・シュレンマーの舞台芸術理論―
柴田隆子 103
・岸田國士『風俗時評』論―「正体不明の痛み」における「物語化」と「異化」―
宮本啓子 123
・サミュエル・ベケットの『エレウテリア』における「二元論的空間」―内的自由の視覚化―
宮脇永吏 145
・機械と女神たちの闇―『クラップの最後のテープ』再考―
景英淑 165
・サミュエル・ベケットと聴覚・視覚の相克―『残り火』から『あのとき』・『あしおと』へ―
岸本佳子 183
・鳥になること、歌を歌うこと―『しあわせな日々』における生成変化を巡って―
久米宗隆 201
・革命と吸血鬼の物語―「メタメディア」演劇としてのキャリル・チャーチル『狂乱の森』―
鈴木美穂 221
・全く新しいオリジナルの再演― The Musical of Musical(s The Musical!)考察―
藤原麻優子 239
《論文》
・ラシーヌに於ける悲劇的人物のコンセプト―中庸・過誤・良さ―
友谷知己 259
・1920−30年代の宝塚歌劇における岩村和雄のバレエ
桑原和美 279
・『ストーム・ソング』:映画『アラン』に基づくモデル劇
磯部哲也 309
・声楽家から舞踊家へ―小森敏(1887−1951)の転身―
杉山千鶴 325
・『監房』(Cell)におけるポーラ・ミーハンの演劇的戦略
山田久美子 337
・救済を求める現代の寓話:マーティン・マクドナーの『イン・ブリュージュ』
三神弘子 351
《資料紹介・翻訳(査読付き)》
・国内研究者によるサミュエル・ベケット研究書誌一覧
片岡昇 369
《要旨》 413