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2007年度活動報告

Ⅰ.概要
平成19 年度は、「舞踊研究の現在―理論研究と分析研究の交錯地点をズームアップする―」というテーマを掲げ、舞踊理論研究(美学・史学など)と作品(技法・振付・演技を含む)などの分析(舞台・映像・舞踊譜などによる)研究と両者が融合した舞踊研究の検討を行った。事業は下記のような視点から企画した。

【Ⅰ】海外からの招聘講師による講演会及び海外における博士論文の情報収集。
【Ⅱ】舞踊分析法(舞踊記譜法、ラバンシステム分析法)研究
【Ⅲ】舞台上演研究(関連芸術も含めた総合的な視点からの研究)

上記を組み込んだ定例研究会及び国際研究集会を企画開催するとともに、全国の大学及び海外から受け入れた特別研究員のための博士論文指導体制を強化して、研究の進展を支援した。


■担当者
<事業推進担当者>
 片岡 康子 早稲田大学大学院文学研究科客員教授


<客員教員>
 糟谷 里美  早稲田大学演劇博物館グローバルCOE 客員講師(2007 年度まで)、昭和音楽大学専任講師
 北村 明子  早稲田大学演劇博物館グローバルCOE 客員講師(2007 年度まで)、信州大学専任講師
 鈴木  晶  早稲田大学演劇博物館グローバルCOE 客員講師(2008 年度より)、法政大学教授
 吉川 周平 早稲田大学演劇博物館グローバルCOE 客員講師(2008 年度より)
 石井 達朗 早稲田大学演劇博物館グローバルCOE 客員講師(2008 年度より)、慶應義塾大学教授

<客員研究助手>
 崔 柄珠 早稲田大学演劇博物館グローバルCOE 客員研究助手(2008 年度より)




Ⅱ.コース活動報告
1.定例研究会
【第1 回定例研究会】
日 時:2007 年11 月16 日  15:30 ~ 18:30
場 所:早稲田キャンパス6 号館318 号室
研究発表(1)
「20 世紀初頭におけるロシア帝室劇場のバレエ研究―バレエ・リュスの萌芽を探る―」
  発表者 平野 恵美子(GCOE 研究員・RA)
研究発表(2)
「舞踊分析法と舞踊研究の実際その1」
  発表者 糟谷 里美(昭和音楽大学専任講師・GCOE 客員講師)

【第2 回定例研究会】
日 時: 2007 年12 月14 日  15:30 ~ 18:30
場 所:早稲田キャンパス6 号館318 号室
研究発表(1)
「台湾における京劇戯曲舞踊の基本技法研究―部位技法の特徴と表現特性を中心に―」
  発表者 富 燦霞(GCOE 研究員・RA)
研究発表(2)
「舞踊分析法と舞踊研究の実際2」
  発表者 糟谷 里美(昭和音楽大学専任講師・GCOE 客員講師)

【第3 回定例研究会】
日 時:2008 年1 月11 日  15:30 ~ 18:30
場 所:早稲田キャンパス6 号館318 号室
研究発表(1)
「メディアとしての身体と表現の技法 ―身体表現の生成:日常から舞台へ―」
  発表者 北村 明子(信州大学専任講師・GCOE 客員講師)
研究発表(2)
「ワシリー・カンディンスキーの≪舞台コンポジション≫における身体性と運動」
  発表者 小林 奈央子(GCOE 研究員)

【第4 回定例研究会】
日 時:2008 年1 月25 日  15:30 ~ 18:30 
場 所:早稲田キャンパス6 号館318 号室
研究発表(1)
「メディアとしての身体と表現の技法2」 
  発表者 北村 明子(信州大学専任講師・GCOE 客員講師)
研究発表(2)
「土方巽・暗黒舞踏における非統合の身体 ― 1970 年代の身体像―」
  発表者 稲田 奈緒美(GCOE 研究員・RA)

2.国際研究集会
「ダンス研究への招待・≪春の祭典≫再考」

【ジャネット・ランズデール教授講演】
(1)「ダンス研究への招待 ―舞踊研究に挑戦する学生たちに贈る授業―」
日 時:2008 年1 月29 日  14:30 ~ 17:30
場 所:早稲田キャンパス6 号館318 号室
(2)「ダンス研究への招待 ―ヨーロッパにおける舞踊研究の成果と展望―」
日 時:2008 年1 月30 日  17:00 ~ 18:00
場 所:小野記念講堂

【シンポジウム】
「ニジンスキー振付≪春の祭典≫再考」
日 時:2008 年1 月30 日  18:00 ~ 20:30
場 所:小野記念講堂
基調報告
「≪春の祭典≫概説及び振付の諸版について」
     鈴木 晶
      (法政大学教授、GCOE 研究協力者)
講師による講演
(1)「ストラヴィンスキーの音楽が与えた衝撃」
     伊東 一郎(早稲田大学教授)
(2)「レーリッヒの美術」
     沼野 充義(東京大学教授)
(3)「“犠牲の処女”を踊って」(実演を含む)
     平山 素子(舞踊家・筑波大学講師)


以上の活動を通して舞踊研究の国際的教育・研究拠点としての役割を担うとともに、国際的に活躍しうる舞踊学研究者の育成を図ることを目指している。

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