典礼とパフォーマンス
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開催概要
日時 | 2007年12月11日(金) 18:00~19:30 |
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場所 | 西早稲田キャンパス 26号館(大隈記念タワー)303会議室 |
主催 | 日本演劇研究コース(日独比較演劇) |
概要 | 講師:フランツ・グリースホーファ(ウィーン民族博物館前館長・ウィーン大学名誉教授) 18:10 講演 19:00 質疑 ![]() |
詳細情報
日本の人々には、クリスマスはキリスト教の祭礼としてしか意識されないことが多いのではないだろうか。だが、このキリスト降誕を祝う儀式慣習の背景には、興味深い民俗事象が数多く見出される。今回の講演では、オーストリア民俗博物館所蔵の貴重な博物資料をご紹介いただいた。クリスマスのオーナメントは、聖なるものであると同時に、聖書のさまざまな場面を演劇的に表現するものでもある。そしてまた、美しい自然を背景とする民衆の生活ぶりを、ときにはユーモアを交えながら記録にとどめるものでもある。グリースホーファー教授は、オーストリア及びアルプス系ドイツ文化圏における仮面劇や民衆劇に関する研究では、めざましい業績で知られている。今回は、2007年12月に開催された、早稲田大学演劇博物館のGCOEシンポジウム「散楽の国際性」のパネリストとして来日いただいた。本講演によって、GCOEプロジェクトの重要課題である「典礼とパフォーマンス」に関し、ヨーロッパの民俗も比較検討の対象として、研究のさらなる深化と今後の指針を得ることができた。