舞踊研究会
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開催概要
日時 | 2007年12月14日(金)15:30~18:30 |
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場所 | 西早稲田キャンパス6号館318室 |
主催 | 舞踊研究コース |
概要 | 15:30~16:10 発表者 富燦霞(GCOE研究員) タイトル:台湾における京劇戯曲舞踊の基本技法研究―部位技法の特徴と表現特性を中心に― 16:10~16:40 質疑応答 16:50~17:30 発表者 糟谷里美(昭和音楽大学専任講師・GCOE客員講師) タイトル:舞踊記譜法を用いた舞踊分析の実際 17:30-18:30 質疑応答およびデスカッション |
詳細情報
【報告】富燦霞の『台湾における京劇戯曲舞踊の基本技法研究』は、京劇戯曲舞踊の基本技法における身体表現の原理を明らかにすることを目的とする。今回は、その継続研究として、まず、『中国舞譜』(李天民、1976)に整理された京劇戯曲舞踊における頭・手・足・胴体の基本技法を考察、次に、作品における役者の演技からその表現特徴を考察した。その結果、①4つの各部位は、それぞれ異なる表現を担う。②円や曲線を強調する流動的経路を辿る。③人物像・感情・状況を造形する静止形態を持つ。④静止→流動→静止というフレーズが多い。⑤同じ技法に異なる動きの質を強調する手法で各々の人物像を表わす、という特徴が導き出された。
糟谷里美の「舞踊記譜法を用いた舞踊分析の実際」では、前回(11月16日)の方法論の説明に続き、今回は、実際にラバノテーション表記法を用いて富氏の分析対象の京劇作品『三岔口』の一部を表わした。
その結果、同じ作品であるにもかかわらず、両者が導き出した特徴には若干の差が見られた。それは、研究者の分析方法や視点、京劇戯曲舞踊の経験有無などによるものであると考えられる。