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『メリー・ウィドー』(1925年・MGM)をめぐるディスカッション

開催概要

日時 2007年12月22日(土) 13:00~16:30
場所 戸山キャンパス31号館313教室
主催 映像研究コース
概要 1.スピーカーによるイントロダクション(13:00-13:25)
2.作品上映(13:30-15:40)
3.参加者によるディスカッション(15:45~)

講師等:小松弘(文学学術院教授)

スピーカー:後藤大輔(グローバルCOE客員研究助手・早稲田大学大学院博士課程)

詳細情報

【報告】
2007年12月22日、映像研究コースは、第二回研究会「『メリー・ウィドー』(1925年・MGM)をめぐるディスカッション」を開催した。今回取り上げられた作品は、前回の『結婚行進曲』と同様に、エーリッヒ・フォン・シュトロハイムの監督によるもので、無声期のハリウッドでも盤石の経営母体を有したMGM社において製作されたものである。シュトロハイムのキャリアにおいてこの作品は特異な位置を占めると言ってよい。なぜなら、この作品の監督をもってMGM社を解雇されるに至り、さらには、スタジオシステム下において、映画の芸術性に固執する彼が製作した唯一とも言えるスター・フィルムであるという点で、この作品の有する映画史的意義も大きいと言えるからである。

開催当日は、前回同様、まずイントロダクションとして、スピーカーである客員研究助手後藤大輔によってこの作品の有する歴史的意義、基本的事項並びに同時代の受容の態様等に関する解説が25分程度行われた後、作品が上映された。無声映画である本作品のドイツ語中間字幕に関しては、小松弘文学学術院教授が解説・翻訳を行った。その後に、後藤大輔と小松弘教授が中心となり、参加者達で45分程度のディスカッションが行なわれた。参加者達からはアメリカ映画史ならびにそれらの様式的側面や、原作であるフランツ・レハールのオペレッタとの実際の関連性等に照らした専門的な質問が飛び交い、活発な議論が行われた。

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