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ダンス研究への招待・《春の祭典》再考

開催概要

日時 2008年1月29日(火) ~30日(水)
場所 早稲田大学小野記念講堂
主催 舞踊研究コース
概要 GCOE舞踊研究コースは今年度「舞踊研究の現在―理論研究と分析研究の融合―」をテーマに研究課題の焦点化を試みてきた。今回の国際研究集会は今年度の集大成であり、舞踊研究のパイオニアであると同時に第1人者であるジャネット・ランズデール教授を招聘して開催するものである。ランズデール教授による学生のための授業及び基調講演、さらにシンポウム≪春の祭典≫再考。2009年に、20世紀舞踊史に輝く足跡を残したバレエリュッス誕生(1909)から100年を迎える動きが世界各地で起きている。100年という時を経て、今、あらためてバレエリュッスの存在意義を問うとともに、バレエリュッスの作品の中でも賛否両論の革命的登場をした≪春の祭典≫を取り上げ、作品創作の背景、振付の実際、舞台美術、音楽などの側面から再考する。

詳細情報

2008年1月29日(火) 14:30~17:30
会場:西早稲田キャンパス6号館318教室(レクチャールーム)
【講演】
ダンス研究への招待―舞踊研究に挑戦する学生たちに贈る授業―
講師:JANET LANSDALE(University of Surrey 名誉教授)
2008年1月30日(水) 17:00~20:30
会場:早稲田大学小野記念講堂
【講演】
ダンス研究への招待―ヨーロッパにおける舞踊研究の成果と展望―
講師:JANET LANSDALE(University of Surrey 名誉教授)
【シンポジウム】
ニジンスキー振付≪春の祭典≫再考
鈴木 晶(法政大学教授・GCOE研究協力者)
伊東一郎(早稲田大学教授) ストラヴィンスキーの音楽が与えた衝撃
沼野充義(東京大学教授) レーリッヒの美術
平山素子(舞踊家・筑波大学講師) 「犠牲の処女」を踊って
総合司会:片岡康子(事業推進担当者)


【報告】
29日「ダンス研究への招待ー舞踊研究に挑戦する学生たちに贈る授業」では、ランズデール教授が長年推進してきたダンススタデイーズの博士論文について特徴のあるものを抜粋して招介、さらには舞踊研究方法の重要な点についての講義が行われた。その後質疑応答が行われ、幅広い質問が出されたが、そこではさらにランズデール先生ご自身の研究の実際にもふれながら丁寧な説明がなされた。

30日「ダンス研究への招待ーヨーロッパにおける舞踊研究の成果と展望ー」では、まず英国における舞踊研究にふれながら、ご自分の研究をもとに、舞踊作品を対象にした舞踊分析法の事例紹介がなされた。つづくシンポジウ「≪春の祭典≫再考」では、司会者鈴木晶先生のニジンスキーの映像を用いたイントロダクションをふまえて、作曲者ストラビンスキーの音楽に関してピアノで具体的な音を出しながら、その音楽の特徴についての発表(伊東一郎先生)、美術担当者ニコライ・レーリッヒに関して豊富な作品スライドを映しながら作品の変遷と1913年時点におけるレーリッヒの特徴を浮き彫りにする発表(沼野一郎先生)、最後に、日本上演に際して、主役の「犠牲の乙女」を演じた平山素子先生による、振付過程及び舞台上演の実際(兵庫県芸術文化センター及び復元者ミリセント・ホドソン氏の許可を得て舞台映像上映)についての具体的な発表が行われた。その後講師全員によるクロス討議をおこない、参加者から質問に対する応答があり、盛会の内に終了した。

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