日本から見たドイツ演劇史
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開催概要
日時 | 2008年3月29日(土)15:00~18:00 |
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場所 | 西早稲田キャンパス国際会議場共同研究室7 |
主催 | 西洋演劇研究コース(日独比較演劇研究) |
概要 | 発表者:大塚直(学習院大学講師) 参加者:中島裕昭(東京学芸大学教授)、尾方一郎(一橋大学教授)、本田雅也(関東学院大学講師)、萩原健(早稲田大学助手) コーディネーター:秋葉裕一(早稲田大学教授) さる2月、大塚直氏の学位請求論文『ボートー・シュトラウス研究―メディア時代の人間学』が東京外国語大学で受理された。大塚氏はその研究成果にも触れながら、「寺山修司のドイツ体験」という演題で報告を行った。大塚氏は、1969年にフランクフルトで開催された国際実験演劇祭「エクスペリメンタ3」に参加した寺山が、そのパフォーマンス主導の演劇体験をもとに、「体験から相互創造へ」と演劇のパラダイム変換を掲げ、実験劇を重ねていったと指摘し、寺山の観劇記をドイツ語圏の劇作家であるシュトラウスやハントケの「エスクペリメンタ」体験と比較する。さらに、市街劇の性格を持っているPortBなどと比較することで、現代日本演劇の意義を探ることを試みた。「日本から見たドイツ演劇史」の記述の一例として、今後の具体的な検討に向ける一歩となった。 |