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アメリカにおける舞踊学研究の現状

開催概要

日時 2008年5月15日(木)~17日(土)
場所 早稲田キャンパス6号館318教室(5/15、17)、国際会議場第一会議室(5/16)
主催 舞踊研究コース
概要 スーザン・レイ・フォスター氏による講演会

アメリカにおける舞踊学研究の現状
“Choereography”という用語の歴史と舞踊学科のカリキュラム

このたびGCOE舞踊研究コースでは、スーザン・レイ・フォスター氏をお招きして、講演会を開催いたします。フォスター氏は、1970年代から現在に至るまで、ダンサー/コレオグラファーとして問題作を多数発表し、そのたびに注目を集めてきたアーティ ストであると同時に、『リーディング・ダンシング(舞踊を読む)』や『振付と物語』などの著作を通 じて、世界の舞踊学の発展に多大な貢献をされてきた、アメリカを代表する舞踊研究者でもあります。またカリフォルニア大学では多くの後進を育ててきました。今回は現在のアメリカ、とくに西海岸における舞踊学の現状と将来について、さらには大学・ 大学院で舞踊を研究するとはどういうことか、などについて講演いただきます。多数のご参加をお待ちしております。


詳細情報

【講演内容】
第1日 5月15日(木)14:00-17:00
(早稲田大学早稲田キャンパス6号館318教室)
「アメリカにおける舞踊学研究の現状とUCLAの事例」

第2日 5月16日(金)14:00-17:00
(早稲田大学国際会議場第1会議室)
「“Choereography”という用語の歴史と、舞踊学科のカリキュラムの発展との関係」
   
第3日 5月17日(土)14:00-16:00
(早稲田大学早稲田キャンパス6号館318教室)
「グローバルCOE研究員との対話」
※3日目はグローバルCOE研究員のみ対象となります。

【予約方法】
参加イベント名、希望日、お名前、ご所属をご記入の上お申込みください。

【お問い合わせ先】
早稲田大学演劇博物館グローバルCOE
TEL/FAX:03-5286-0808



【海外招聘講師】
スーザン・レイ・フォスター  Susan Leigh Foster(UCLA教授)
1971 BA(Anthropology, Swarthmore College), 1974 MA(Dance, UCLA), 1982 、PhD(History of Consciousness, UC Santa Cruz).代表的な舞踊作品に、Correspondances(1979), Lac Des Signes
(1982), Blurred Genres(1985), Corpus Delecti(1987), Tabula Rasa(1991), Frame Theory(2000),
The Dance that Describes Itself(2002)など。著書に、Reading Dancing(1986), Choreography and Narrative: Ballet's Staging of Story and Desire(1996)など。


【講演通訳・コメンテーター】
鈴木 晶
東京大学文学部露語露文学科卒業、同大学院博士課程単位取得満期退学。法政大学国際文化学部教授。
早稲田大学文学研究科非常勤講師、グローバルCOE客員講師
著書に『踊る世紀』(1994)、『バレエ誕生』、『ニジンスキー神の道化』(1998)、『バレエへの招待』、『バレリーナの肖像』、訳書に『ディアギレフ』『ニジンスキー』など。


【ディスカッサント】
石井 達朗
舞踊評論家、慶応大学教授。ニューヨーク大学(NYU)演劇科(1979-81)、パフォーマンス研究科(87-89)研究員。早稲田大学文学研究科非常勤講師、グローバルCOE客員講師。
関心領域はアジアの祭祀芸能・シャーマニズム、サーカス、パフォーマンス論、現代舞踊。著書に『ポリセクシュアル・ラブ』『異装のセクシュアリテイ』『異装論』『サーカスのフィルモロジー』『アクロバットとダンス』『身体の臨界点』など。


【開催報告】
◆15日「Choreographyという用語の歴史」
フォスター氏は、コレオグラフィーという用語を「記録としてのコレオグラフィー(Choreography as Documenting)」(17C-18C)、「立証としてのコレオグラフィー(Choreography as Testyfing)」(1930年代-1950年代)、「作ることとしてのコレオグラフィー(Choreography as Making)」(1960年代-1970年代)、「共同作業としてのコレオグラフィー(Choreography as Collaborating)」(1980年代以降-)として4つに時代区分し、その意味と変遷について論じた。

◆16日「Choreographyとアメリカ舞踊学研究の現状」
この日の講演では、アメリカにおける舞踊学研究がこれまでどのような視点から、またどのような方法で成されてきたのか、或は現在成されているのかについて具体的な事例を挙げ紹介された。その中で、1980年代から人類学、ジェンダー、セクシュアリティー、カルチュラル・スタディーズ、ポスト・コロニアリズム、言語学など諸視点からの研究方法を取り入れることで、社会的・文化的価値観に影響を受けた舞踊として研究するという方法論が試みられようになったという説明は興味深かった。

◆17日「GCOE研究員との対話」
 前2日間とは異なり、まず舞踊研究コースの研究員達が英語で自分の博士・修士論文のテーマ及び問題点を発表し、それに対しフォスター氏が助言を与えるという質疑応答形式で研究会が進められた。彼女の助言は、参加した研究員各人に大いに参考になったものと考える。

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