シェイクスピア・ゼミ 講演会
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開催概要
日時 | 2008年6月14日(土)15:30~17:00 |
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場所 | 早稲田キャンパス6号館318教室 |
主催 | 西洋演劇研究コース |
概要 | 講師:小町谷 尚子(慶應義塾大学医学部准教授) タイトル:Sir Topaz逸話(Twelfth Night, Act 4 Scene 2)をとらえなおす―Jest‐bookの流布から見るFesteの起源 入場無料・予約不要 |
詳細情報
【開催報告】小町谷氏の講演は、現代人が作品を理解する際の問題、とりわけ上演する際に過小評価される部分に注目し、その重要性を確認するものであった。当時の伝統、特にjest-book (笑話集)の流布と伝播、のなかにテキストをおいて、『十二夜』4幕2場における、Sir Topaz に変装したFeste とMalvolioの場面を読むことにより、シェイクスピアの道化がきわめて英国的な伝統の中に位置づけられること、当時の上演において、この場面が当時の笑いの伝統を受け継いだ重要なものであったことが、本講演では示された。
シェイクスピア・ゼミはテキスト論と上演論を結びつける方法論の模索を目的としているが、この講演では、テキストの文化的背景の再確認と上演とを如何に結びつけることができるか、が示された。