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シェイクスピア・ゼミ講演会

開催概要

日時 2008年12月13日(土)15:30~17:00
場所 早稲田キャンパス 26号館(大隈記念タワー)302教室
主催 西洋演劇研究コース(シェイクスピア・ゼミ)
概要 「オセロー」の演劇的エネルギー
講師:篠崎 実(千葉大学文学部准教授)

これまで喜劇とロマンス劇を扱ってきたシェイクスピア・ゼミの連続講演でいよいよ4大悲劇の一つがテーマとなる。白人とイスラム教徒の対立が国際政治を揺り動かす昨今の国際情勢のなかで、今日性をもつ『オセロー』は、観客、批評家の虚構という枠を逸脱した激しい反応が、大きな特徴となっている。前学期、文学部で「シェイクスピアと現代」を担当した篠崎実氏が、そのような激しい反応を喚起するこの劇の特徴を、劇の作りといった観点から説き明かしていく。ルネサンス期のイギリス文学好きにも、演劇好きにも刺激的な講演となること、間違いなし。



入場無料・予約不要

【お問い合わせ】
西洋演劇研究コース「シェイクスピア・ゼミ」
 E-mail: [email protected]
 TEL: 03-5286-8110
 FAX: 03-5286-8119

詳細情報

【講演報告】Thomas Rymerにはじまる『オセロー』批評史や、上演史を瞥見するとき、主人公の人種設定のみならず、劇中のさまざまなアクションにたいする、観客、批評家の虚構という枠を逸脱した激しい反応が、時代をとおしてのこの劇の大きな特徴となっていることがわかる。本講演は、劇の構造分析を通して、なぜそのような反応が生まれるのか、を論じたものであった。劇中における、時間の問題、怪物誕生の比喩、ハンカチ、などの問題分析を行い、これらが激しい反応を引き起こす要素となりえたことを示すものであった。

【講師紹介】研究テーマは16、17世紀イギリス文学、演劇の歴史主義的、文化史的考察。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学教養学部助手、東京工業大学工学部講師、助教授を経て、2001年より千葉大学文学部に着任。主な著作: 「『母の名前は不吉の印』――『リチャード三世』の演劇性と歴史性」『シェイクスピアとその時代を読む』(研究社、2007年)、「善意献金――歴史表象とアナクロニズム」『言葉と文化のシェイクスピア』(早稲田大学出版部、2007年)など。

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