ここから本文が始まります

第21回留学生のための古典ゼミ

開催概要

日時 2009年5月7日(木)18:15~20:40
場所 早稲田キャンパス 国際会議場共同研究室2
主催 日本演劇研究コース
概要 講師:平林一成(GCOE客員講師)

18:15~18:50
 つづけ字の読解練習
18:50~19:45
 樋口一葉『わかれ道』(中)
19:45~20:40
 能〈守屋〉後場の写本読解とNOMEN EST OMENをめぐるディスカッション

詳細情報

【開催報告】
今回もまた、前回につづき、3人称の文体(特に草子地)に焦点をあてた(2009年4月16日「第20回留学生のための古典ゼミ」開催報告を参照)。
1.樋口一葉『わかれ道』(中)に関しては、登場人物の発話内容の中に別の登場人物の発話内容が入れ子構造のように組み込まれるケースに重点を置いて読んだ(具体的には、傘屋の吉の発話内容の中にお京の発話内容が組み込まれるといったケース)。
2.能〈守屋〉後場の戦闘場面には、「名詮自性」(名がその物の性質を表すこと)の論理に基づいた秀句問答があるが、ヨーロッパ圏の学生がNOMEN EST OMENの論理と「名詮自性」の論理が近似すると指摘、StravinskyのオペラThe Rake's Progressなどが話題となった。

> このページのトップに戻る

ここから他ページへ飛ぶリンクナビゲーションが始まります

ここからフッターリンクナビゲーションが始まります