第三回 メイエルホリドと現代ロシア演劇
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開催概要
日時 | 2009年7月1日(水)14:45~17:30 | |
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場所 | 早稲田キャンパス 国際会議場共同研究室7 | |
主催 | 西洋演劇研究コース | |
概要 | 講師:ベアトリス・ピコン=ヴァラン(フランス国立科学研究所上級研究員、早稲田大学演劇博物館上級研究員) ロシア語逐次通訳:上田洋子(早稲田大学演劇博物館助手、GCOE研究員) 14:45 ピコン=ヴァラン先生のロシア語による講義 17:10 質疑応答 17:30 終了
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詳細情報
【開催報告】最終回では、現代演劇に見るメイエルホリドの影響が語られた。まずは粛清によって長い間文化の闇に葬られてしまったせいで、メイエルホリドが現代演劇に直接の影響を与えることが不可能であったという事実が確認された。もっとも、ブレヒト、グロトフスキーら20世紀の演出家は実際にメイエルホリドの影響下にあったこと、メイエルホリドの考案した演出の手法や演技の方法は、考案者の名を冠しないまま演劇文化に入り込み、定着していった部分があることが論じられた。さらに、現代ロシアの演出家ピョートル・フォメンコやワレーリイ・フォーキンにおけるメイエルホリドの演出法の利用や影響が具体的に分析された。現代演劇に霊感を与え続けるメイエルホリドの《革新性》が見事に示された講義であった。