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舞踊研究コース研究指導集会

開催概要

日時 2009年7月16日(木) 10:00~17:30
場所 早稲田キャンパス国際会議場共同研究室1
主催 舞踊研究コース
概要 10:00-12:00
講演
 タイトル:「バレエ・リュス100周年記念関連シンポジウム他の海外最新情報」
 講演者:鈴木 晶(法政大学教授/GCOE研究協力者)

13:00-17:30
博士論文及び紀要論文経過発表
 発表者:小林奈央子(GCOE研究員)、平野恵美子(〃)、北原まり子(〃)、竹田恵子(〃)
      許絹姫(〃)、稲田奈緒美(〃)
 指導:片岡康子(GCOE事業推進担当者)、吉川周平(GCOE研究協力者)
     石井達郎(GCOE客員講師)、鈴木 晶(GCOE研究協力者)

詳細情報

【開催報告】
<鈴木 晶氏講演>
約4ヶ月にわたるニューヨーク滞在中、鈴木氏が実施した、バレエ・リュス100周年に関する研究調査と、収集した海外最新情報について以下の報告があった。
①バレエ・リュス100周年を記念して開催された国際シンポジウム「The Spirit of Diaghilev」(アメリカ・ボストン、5月19日~21日)の内容。
②ジョン・ノイマイヤー・コレクション所蔵のニジンスキーのデッサンを中心にした展覧会「Tanz der Farben: Nijinskys Auge und die Abstraktion」。
 この展覧会はニジンスキーのデッサンを、同時代のエクステール、ドローネーらの作品とともに展示した初めての催しである。彼のデッサンを芸術作品と捉え、前衛的抽象絵画の時代の一翼を担っていたことを示すものでもある。それゆえ、ニジンスキー研究にとって画期的な意味を持っている。
③ハンブルク・バレエ・スクール(ノイマイヤー)とスクール オブ アメリカ(バランシン)の見学およびインタビューから得たそれぞれのシステムの特徴や比較。

<博士論文及び紀要論文経過発表>
舞踊研究コースでは、GCOE研究員が取り組んでいる研究課題とその経過についての発表が行われている。今年度は、以下のとおり。
・小林奈央子 博士論文「ワシリー・カンディンスキーの〈舞台コンポジション〉における身体性と運動」の作品4『黒い人』の分析について発表した。
・平野恵美子 博士論文「19C末から20C初頭のロシア文化研究」(仮)の「第1章 1900年代の帝国劇場と失われたバレエ」について『帝室劇場年鑑』を用い、10年間を通じて上演されたディアギレフ作品を考察した。
・北原まり子 博士論文「舞踊作品『春の祭典』における供犠の表象」(仮)の研究計画について発表した。
・竹田恵子 紀要論文「ダムタイプ作品『S/N』(1944)という公共的空間」についてハンナ・アレントによる「公共的空間」に関する議論を参考にし、出演者=創作者へのインタビュー及び資料調査を基に『S/N』がどのような公共的空間を創出し得ていたかを分析した。
・許 絹姫 紀要論文「晋州券番に伝承された妓生舞踊の伝承様相」について、1970年に撮影された『晋州剣舞』と現在の作品映像とを比較することでその変化を導き出した。
・稲田奈緒美 博士論文「土方巽・暗黒舞踏研究~制度への叛乱」における各章の要約について発表した。                                 

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