シェイクスピア・ゼミ講演会
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開催概要
日時 | 2009年10月17日(土)16:00~17:40 | ||
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場所 | 早稲田キャンパス26号館(大隈記念タワー)302号室 | ||
主催 | 西洋演劇研究コース(シェイクスピア・ゼミ) | ||
概要 | 「シェイクスピアの劇のことば」 講師:河合 祥一郎(東京大学准教授) 16:00~16:05 挨拶/講師紹介:冬木ひろみ(GCOE事業推進担当者、早稲田大学文学研究科准教授) 16:05~17:30 講演 17:30~17:40 ディスカッション
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詳細情報
【開催報告】河合氏の講演は、新訳シェイクスピア翻訳における、ご自身の訳出方針をもとにしたものであり、劇作品や登場人物を解釈するにあたって、重要なヒントを与えてくれる台詞のリズムをどのように読み込めばよいのかを扱ったものであった。シェイクスピア劇の台詞は、韻文と散文で書かれている。韻文はフェミニンエンディングとマスキュリンエンディング、さらには無韻詩とライムで書かれており、それぞれの形式にはシェイクスピアにより意味が込められている。河合氏の講演は、シェイクスピア劇を研究するにあたって、基本的ではあるが、見落としてしまいがちな、台詞のリズムの重要性を再認識させるものであった。
【講師紹介】
東京大学総合文化研究科准教授。ケンブリッジ大学、東京大学にて博士号を取得。日本シェイクスピア協会委員(2009年度~)。『ハムレットは太っていた!』(2001年)で、サントリー学芸賞受賞。その他にも『シェイクスピアの男と女』、『謎解きシェイクスピア』など著書多数。角川文庫より、シェイクスピア作品の新訳を刊行中。