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ポストコロニアル演劇プロジェクト研究会

開催概要

日時 2009年11月10日(火) 15:00~17:00
場所 早稲田キャンパス国際会議場4階 共同研究室7
主催 西洋演劇研究コース ポストコロニアル研究プロジェクト
概要 15:00~16:00
研究発表
「溝口健二『赤線地帯』(1956)の音響デザイン」
発表者:長門洋平(グローバルCOE研究員、総合研究大学院大学博士後期課程)

16:00~17:00
参加者によるディスカッション

詳細情報

【開催報告】
本研究会では、「溝口健二『赤線地帯』(1956)の音響デザイン」と題し、総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻博士後期課程所属でグローバルCOE研究員でもある長門洋平氏が、研究発表を行った。溝口健二監督の遺作『赤線地帯』の音楽は、作品発表直後に映画批評の老大家・津村秀夫と同作の若き作曲家・黛敏郎との間で交わされた「赤線地帯論争」で有名である。長門氏はそうした事実に触れながら、黛の譜面をもとに特に12音技法の使用に注目して、音楽におけるブレヒト的な異化効果の可能性についての考察を、実際の映像や音声を交えながら行った。発表の後に設けられたディスカッションでは参加者たちにより、ポストコロニアル、社会文化史的背景、演劇学との接点など、さまざまな問題について議論が交わされた。

【発表者プロフィール】
長門洋平(ながと・ようへい)
横浜国立大学大学院修士課程卒。現在、総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻、博士後期課程在籍。映画の音楽・音響に関する研究を行っている。溝口健二の作品を主要な分析対象とし、主に同時代(1930年前後~50年代)の日本映画の音響と映像/ナラティヴとの関係について考察を進めている。主要論文に、「溝口映画の音楽に関する一考察―早坂文雄と『近松物語』『楊貴妃』について」(演劇博物館グローバルCOE紀要『演劇映像学2008(第1集)』2009年)など。

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