研究報告会 文楽フィルム「日本の人形劇」(MARIONNETTES JAPONAISES)
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開催概要
日時 | 2009年12月22日(火) 13:00~16:30頃終了予定(12時30分開場、11時30分より整理券配布) |
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場所 | 早稲田大学小野記念講堂(小野梓記念館地下2階) |
主催 | 日本演劇研究コース・映像研究コース |
概要 | 主催:演劇博物館グローバルCOE日本演劇研究コース・映像研究コース 【無料、事前予約不要】 定員は206名です。満員の際は入場をお断りする場合があります。 あらかじめご了承ください。 当日、11時30分より会場にて整理券を配ります。開場は12時30分。 [タイムテーブル(予定)] 13:00~13:05 挨拶 竹本幹夫(GCOE拠点リーダー/演劇博物館館長・早稲田大学教授) 13:05~13:20 「文楽フィルムとアルベール・カーン博物館」 武田 潔(GCOE事業推進担当者/早稲田大学教授) 13:20~13:40 「文楽フィルムの映画史的意義」 小松 弘(GCOE事業推進担当者/早稲田大学教授) 13:40~15:00 上映と解説 桜井 弘(GCOE客員講師) 15:15~16:15 「文楽フィルムから見えるもの」 内山美樹子(GCOE事業推進担当者/早稲田大学教授) 菊池 明(財団法人逍遙協会理事) 桜井 弘 [企画趣旨] 早稲田大学演劇博物館グローバルCOEは、2009年度にフランスのアルベール・カーン博物館より人形浄瑠璃文楽の映画フィルム3巻(35ミリ・モノクロ・音声無・約42分)を購入した。このフィルムは、1921(大正10)年7月に撮影され、翌8月に東京・明治座で7日間だけ公開された松竹キネマ製作の短編映画「文楽座人形浄瑠璃」(図版参照)をもとに、後年、そこに数カットを付け加えたヴァージョンが、フランスに輸出されたものと考えられる(詳細な経緯は不明)。映像には、二代豊竹古靱太夫(後の豊竹山城少掾)、三代鶴沢清六、初代吉田栄三、三代吉田文五郎(後の吉田難波掾)ら、大正後期に活躍した錚錚たるメンバーの顔が見え、現存する文楽に関する映像の中でも最も古く、かつ最も収録時間が長いものと思われる。 約80年ぶりにお里帰りしたこの映像は、文楽研究のみならず初期の日本映画研究の第一級資料であり、今後、演劇と映像の両面からさらに研究が進められるべきものであるが、映像を見ながら現段階での研究成果を報告するものである。 |