2010年度第3回 オペラ/音楽劇の総合的研究プロジェクト
< 戻る
開催概要
日時 | 2010年6月8日(火) 18:15~20:45 |
---|---|
場所 | 早稲田キャンパス8号館405教室 |
主催 | 西洋演劇研究コース オペラ研究会 |
概要 | タイトル:19世紀イタリア・オペラのソリタ・フォルマ(定型)と作劇法 発表者:森田学(国立音楽大学大学院) 【無料、予約不要】 [内容] パワーズの論文( 発表された「ソリタ・フォルマ(定型)」を通して19世紀イタリア・オペラ作品を分析し、その作劇法を考察する方法は 現在ではほぼスタンダードなものと言えるだろう。 バロック・オペラにおけるダ・カーポ・アリア、ガルッピ&ゴルドーニ以降オペラ・ブッファにおいて定着してくるアンサンブル・ フィナーレなどと並んで「ソリタ・フォルマ」が、個々のオペラ作品や作曲家の作劇法を探る上での大きな手がかりのひとつ となりうることは我々の知るところである。しかしながら我が国においては、いくつかの論文やジル・ド・ヴァン『イタリア・オペラ』 (森立子訳、白水社)において紹介されてはいるが、まだ一般的に浸透しているとは言い難い状況にあると考える発表者は、 本発表においてその形式と作劇法の関係を具体例を挙げながら明らかにしていきたい。 [発表者プロフィール] 森田学(国立音楽大学大学院) 東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。ボローニャ大学大学院、パガニーニ研究所 などで研究活動を行った後に帰国。『歌うイタリア語ハンドブック』、『イタリ アのオペラと歌曲を知る12章』(編著)など著書多数。歌手としてはこれまでにカ ルロ・フェリーチェ劇場シーズン公演《コシ・ファン・トゥッテ》、メキシコ・ セルバンテス芸術祭オープニング公演《夕鶴》、新国立劇場《友人フリッツ》な どを演じている。現在、国立音楽大学・大学院兼任講師。 |