現代イギリス舞踊界の俊英ホフェッシュ・シェクター氏を迎えて
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開催概要
日時 | 2010年6月23日(水) 18:30~20:30 |
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場所 | 早稲田キャンパス26号館(大隈タワー)3階302会議室 |
主催 | 舞踊研究コース |
概要 | 現代イギリス舞踊界の俊英ホフェッシュ・シェクター氏を迎えて 講師:ホフェッシュ・シェクター 聞き手:石井達朗(演劇博物館GCOE客員講師、慶應義塾大学名誉教授) 【入場無料・予約不要・逐次通訳あり】 [内容] 現在、イギリスのダンスシーンでもっとも注目されるホフェッシュ・シェクター (Hofesh Shechter)氏が、新作『ポリティカル・マザー』をもって来日し、 彩の国さいたま芸術劇場で6月25日より27日まで公演をします。 数々の賛辞を浴びていながら、日本ではまったくといっていいほど ホフェッシュ・シェクター氏については知られていません。 そこで公演に先立ち、シェクター氏を早稲田大学に招き、過去の作品の映像を見ながら、 現在までの創造活動について語っていただきます。 |
詳細情報
【開催報告】現在、イギリスのダンスシーンでもっとも注目される振付家であるホフェッシュ・シェクター氏を講師として迎えて、氏の過去の作品の上映を交えながら振付の方法論や作品創造、また氏の来歴について語っていただいた。8歳でのフォークダンスによる自身の身体との出会いから、バットシェバ舞踊団を始めとする様々なダンスカンパニーでの経験を経て、自身のカンパニーを立ち上げるまでを、エルサレム、テルアビブ、パリ、ロンドンへの移住という地理的/文化的な越境と、ダンスを始める以前から習っていた音楽の再開、特にドラムへの傾倒という複層したダンス/音楽経験を交えながら語った。またロンドン移住後に作り、賞賛を浴びることとなった作品群を振り返りながら解説し、ダンサーの選び方から実際の作品の創作方法までを明らかにした。会場から出された音楽とダンスとの具体的な関係から、現代イスラエルの政治的状況との自身の関係に至るまでの質問にも丁寧に回答した。本研究会は、これまで日本で知られてこなかった振付家を紹介するとともに、人種・国籍を超えてグローバル化が進行する西欧のダンス界の状況を照らし出した。