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第2回バレエ研究会

開催概要

日時 2010年7月3日(土) 15:00~17:00
場所 早稲田大学国際会議場4階共同研究室7
主催 舞踊研究コース バレエ研究会
概要 タイトル:「18世紀舞踊史再考――ノヴェールの舞踊論」

ノヴェールの『舞踊とバレエについての手紙』は、バレエ史上最も重要な本のひとつでありながら、
実際に読んだ人はきわめて少ないという類の本です。今回は、ノヴェール研究者として国際的にも
知られる森立子さんに、ノヴェールの舞踊論と18世紀バレエ研究について講義していただきます。(鈴木晶)

講師 森立子


【入場無料・予約不要】

[内容]
ジャン=ジョルジュ・ノヴェールは、18世紀における「バレエの改革者」として舞踊史上にその名を残している。
とりわけその著作『舞踊とバレエについての手紙』で展開されている彼の舞踊論は、当時大きな反響を呼んだ
だけでなく、後の時代にもたびたび引き合いに出して論じられており、その影響力の大きさをうかがわせる。
そこで本発表では、『舞踊とバレエについての手紙』で明らかにされているノヴェールの問題意識を整理する
ことから始め、そのうち核となるいくつかの問題について、その歴史的な意義について検証していきたい。
またこの作業を通じ、18世紀舞踊史研究(19世紀以降と比して大きく後れを取っている)への新たな視点の
導入の可能性についても探っていきたい。

詳細情報

【開催報告】
森立子氏にジャン・ジョルジュ・ノヴェール(1727-1810)の『舞踊とバレエについての手紙』というバレエ史において重要な役割を持つ著作について、ご講演いただいた。ジャン・ジョルジュ・ノヴェールは、18世紀における「バレエの改革者」として舞踊史上にその名を残している。とりわけその著作『舞踊とバレエについての手紙』で展開されている彼の舞踊論は、当時大きな反響を呼んだだけでなく、後の時代にもたびたび引き合いに出されて論じられており、その影響力の大きさをうかがわせる。森氏はまずこの著作の成立過程を紹介し、次にこの著作の重要な概念である「アクシオン」と「パントマイム」という二つの概念に焦点を当てて『舞踊とバレエについての手紙』を読み解くことでノヴェールが理想としたバレエの姿を描き出した。最後に、出席者から盛んに意見や質問が投げかけられ、ノヴェールの著作における概念の問題から、20世紀のドラマティック・バレエ、18世紀の絵画に至るまで活発な議論が展開される充実した研究会となった。

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