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東洋演劇研究コース 第四回スタ・シス研究会/前期定例会

開催概要

日時 2010年7月10日(土) 14:00~17:30
場所 早稲田キャンパス国際会議場第一会議室
主催 東洋演劇研究コース
概要 発表者:赤木夏子、平林宣和、橘千早、鈴木直子

詳細情報

【開催報告】
第四回スタニスラフスキ・システム受容研究会:閲読・陳世雄『三角対話』第七章。担当者:赤木夏子(東大院・GCOE研究生)14:00~14:40、平林宣和(早大政経准教授・事業推進担当者)14:40~15:20。陳世雄の『三角対話』(厦門大学出版社、2003年)は中国におけるスタニスラフスキ-・システム受容史に関する唯一の専著であり、今回の内容は1950年代末から「文革」前夜までのスタニスラフスキ-体系に関する論争を取り上げており、中ソ関係が変化する中で中国の伝統演劇とスタニスラフス-・システム受容との衝突から出発して様々な俳優演技論の再検討が行われた状況が紹介されている。討論では、この章で取り上げられた北京上海の座談会が実にスタニスラフスキ-システムとあまり関係ないじゃないだろうか、また梅蘭芳のスタニスラフスキ-体系の応用が述べられているが、実際にただ同じようなことを成したのではないか、などの疑問が出されて討論された。15:30頃より山西大学文物研究所の国際シンポジウム及び曹禺生誕百年記念国際シンポジウムの参加者よりプレ発表を行った。橘千早(GCOE研究生)は「敦煌講唱作品の音楽形式-韻文構造の分析を中心に」を中国語で、鈴木直子(演博助手・GCOE研究生)は「曹禺と早稲田大学演劇博物館」について発表した。フロアーからそれぞれの発表内容に対して記号の使い方や内容と題名の訂正などについて意見が出されて発表者に多くの指導とアドバイスが与えられた。最後に連携拠点から岡崎由美(事業推進者)及び波多野眞矢(研究協力者)より経過報告があり、演劇博物館の資料を起点に江戸期~明治期に中国古典演劇の受容、及び大正期~昭和初期における実際の上演舞台交流について追跡し、構築する状況を説明した。

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