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ポストコロニアル研究プロジェクト 研究発表会

開催概要

日時 2010年7月14日(水) 18:00~19:30
場所 国際会議場共同研究室7
主催 西洋演劇研究コース ポストコロニアル演劇研究
概要 タイトル:「歌われた「美談」――日本の植民地をめぐるイメージ戦略」


【無料、予約不要】

[内容]
本発表は、近代日本において国家が中心となって構築・再構築し普及させた「美談」を
、音楽という視座から捉えようとする試みである。ここでの「美談」とは、「愛国」「
忠孝」「自己犠牲」などをテーマとし、国家のイデオロギー装置としての機能を担った
ナラティブを指す。本発表では、日本の近代化の過程で、「美談」を伝えるメディアと
して音楽作品が機能した様相に焦点を当てる。内地で「美談」が音楽創作に組み込まれ
た手法を確認した上で、日本の植民地において、弊習の改正をテーマにした訓話や教化
の成果を表す物語などの統治に有用な「美談」がいかに音楽に取り入れたかを考察する
。主に明治~太平洋戦争期に出版・発売された唱歌集や楽譜、新聞雑誌、レコードなど
を資料として事例を抽出し、統治政策との相互作用がいかに働いたか、そこにはどのよ
うな国家のイメージ戦略がみられるかについて明らかにしたい。

【発表者プロフィール】
葛西周(かさいあまね)
グローバルCOE研究生
東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科教育研究助手
東京藝術大学音楽研究科音楽学専攻博士後期課程修了
博士論文「近代日本の祝祭空間における『音楽』表象」(2009年度東京藝術大学提出)

詳細情報

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