創造都市モントリオールの戦略と課題 ケベック、カナダ、世界の文脈において
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開催概要
日時 | 2010年9月21日(火) 18:30~21:00 |
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場所 | 早稲田キャンパス26号館(大隈タワー)3階302会議室 |
主催 | 芸術文化環境研究コース |
概要 | 講師:シモン・ブロー氏(使用言語:フランス語) 通訳:高野勢子氏 参加費は無料ですが、会場準備のため、以下のアドレスから予約をお願いいたします。 その際には件名を参加希望イベント名とし、本文にお名前、ご所属、をお書きください。 予約受付メールアドレス:gcoe-enpaku-event@list.waseda.jp 【内容】 モントリオールは、北米のフランス語圏であるカナダ、ケベック州の中心都市であり、 フランス語と英語が歴史的に共存してきた二言語都市であり、多くの移民を受け入 れてきた国際都市です。ケベックではとりわけ1970年代以降、芸術がめざましい 発展を遂げ、舞台芸術の分野に限っても、ロベール・ルパージュ、ドゥニ・マルロー、 ワジディ・ムアワド、エドゥアール・ロック(ラララ・ヒューマン・ステップス)、マリ・ シュイナール、シルク・ドゥ・ソレイユらの才能を生み出してきました。 ユネスコにも認められた創造都市モントリオールにおいて、芸術、文化、創造性を 擁護するために、モントリオール市、ケベック州政府、カナダ連邦政府、さらに 世界の異なるレベルで、諸組織がいかに連携し、いかなる政策がとられているのか、 残る課題は何であるのか、詳しくお話を伺います。 【講師紹介】 カナダ国立演劇学校最高経営責任者、カナダ・カウンシル副議長、キュルチュール・ モンレアル理事長。30年にわたってカナダにおけるフランス語圏と英語圏、芸術界 と政界・実業界とを結び、芸術・文化の社会における重要性、公的支援の必要性を 精力的に説いてきた。近著にLe Facteur C, Voix Parallèle, 2009 (英訳No Culture, No Future, Cormorant Books Inc, 2010)。 |
詳細情報
【開催報告】カナダの国立演劇学校のCEOであり、ケベック州モントリオール市の文化政策のアドボカシーにおいて重要な役割を担ってきたシモン・ブロー氏による講演。
講演の前半では、ケベック州の経済・文化の中心地としてのモントリオール市の位置づけ、また同市が文化、とりわけ舞台芸術を中心に、いかに雇用を生み出し都市を活性化させているのかを、豊富な数字を挙げながらご説明頂いた。後半では、上述の文化政策の推進に密接に関わる一人のアクターとして、いかに政治家や市民に対して働きかけていくべきかを、ご自身の経験を踏まえながら説得的な議論として提示された。
GCOE研究生から大使館関係者まで幅広い観客を集め、盛況な会となった。