連続ゼミ「<所有>からアートと社会の関係を考える」
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開催概要
日時 | 2010年11月29日(火) 19:30~21:00 |
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場所 | 早稲田キャンパス26号館(大隈タワー)3階302会議室 |
主催 | 芸術文化環境研究コース |
概要 | 講師:ブブ・ド・ラ・マドレーヌ氏 |
詳細情報
【開催報告】第7回のゼミナールでは、ゲスト講師としてブブ・ド・ラ・マドレーヌ氏を招き、主に、セクシャリティ・身体・ジェンダー等をテーマに前半1時間程度の講義、後半30分程度の質疑応答を行った。ブブ・ド・ラ・マドレーヌさんは、結婚、離婚、セックスワーカーのような経験を芸術家としての歩み(ダムタイプ『S/N』、『人魚の領土』、『水図プロジェクト』など)と重ね合わせ、上記のテーマに関わる考えを示した。講演で取り上げた話題は多岐に渡ったが、「自分の身体がどのように扱われているのか」を探求してきた経験を通して、身体の扱われ方の非対称な関係性を助長する偏見やイデオロギーを批判し、「自分が自由に使うことのできる」身体のあり方を提示する内容は、<所有>に新しい視点を与えるものであり、講義後の質疑応答では、アートと社会の対等な関係性の問題を含め、大変有意義な議論を行うことができた。