東洋演劇研究コース主催特別講義
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開催概要
日時 | 2011年6月11日(土) 15:00~17:30 |
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場所 | 早稲田キャンパス6号館3階318室(レクチャールーム) |
主催 | 東洋演劇研究コース |
概要 | 講師:林幸慧氏(台湾・成功大学中国文学学科准教授) 題目:《従晩清到民初的上海京劇発展-以上海《申報》戯曲広告為範囲》 (清末から民国初年までの上海京劇の発展-上海『申報』の戯曲広告を中心に) 概要: 一、研究資料としての新聞紙の戯曲広告 二、「上海で上演される京劇」から「上海京劇(海派)」へ 三、二十世紀前期における流行演目の種類:時事、歴史、神仙妖怪、女性 四、結論 使用言語:中国語/通訳なし |
詳細情報
【開催報告】上海を拠点として1872年に創刊された日刊新聞紙『申報』には厖大な戯曲広告が存在したが、講師は京劇が上海における発展過程を考察するために、清末の19世紀末から民国初年までの『申報』の戯曲広告を調査してきた。講演の中で、研究資料としての新聞紙の広告の特徴から、戯曲広告から見られた、上海における京劇の発展及びその独特な演目種類について話し、京劇研究における戯曲広告の価値と欠陥も明白に指摘した。その長年の調査の成果に基づいて伝統的なテキスト分析では見られなかった上演史的な側面を見せた。講演後、上海京劇(海派)の定義や上海における京朝派の伝統演目の上演状況などについても活発な意見交換と討論が行われた。