舞台美術研究会
< 戻る
開催概要
日時 | 2011年9月20日(火) 14:00~17:00 |
---|---|
場所 | 早稲田キャンパス6号館3階318室(レクチャールーム) |
主催 | 日本演劇研究コース 近世演劇研究 |
概要 | 講師: 大久保 文代(小貫春陽 息女)、神山 彰(明治大学教授)、十七代目 長谷川 勘兵衛(歌舞伎大道具方)、増田 一雄(舞台美術家) 聞き手:児玉竜一(早稲田大学教授・GCOE事業推進担当者) |
詳細情報
【開催報告】演劇博物館蔵の小貫春陽関連資料について、資料を実見しつつ、講師らがそれぞれの立場から意見を述べ、資料と近代歌舞伎の舞台美術について検討を行った。
まず、児玉竜一教授が資料の概要を説明した。次いで大久保文代氏がさらに詳しく資料の来歴を述べつつ、父小貫春陽の思い出を語った。長谷川勘兵衛師は、幼少期から続く小貫家との交流の逸話を交えつつ、歌舞伎大道具の世界における小貫春陽とその資料の意義と影響について触れた。神山教授は他の舞台美術家との相違や、歌舞伎俳優との関係について言及し、増田氏は舞台美術家の立場から、資料の重要性を述べた。最後には、児玉教授が資料の活用方法について発言し、意見が交換された。
始終打ち解けた雰囲気であったが、高度に専門的で濃密な研究会であった。講師陣の見識により、資料の不明瞭であった部分のいくつかが明らかにされた。来聴の研究生からの質疑応答も活発に行われ、非常に有意義な会となった。