第十四回 芸能の音声・映像資料についての研究会
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開催概要
日時 | 2011年10月21日(金) 19:00~21:00 |
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場所 | 戸山キャンパス33-2号館 演劇映像第2専修室 (215) |
主催 | 日本演劇研究コース 近世演劇研究 |
概要 | 講師:児玉竜一(事業推進担当者) |
詳細情報
【開催報告】○「時代劇映画の中の古典芸能について」
時代劇映画の中の一場面に、古典芸能の上演風景が挿入されることは少なくない。たとえば、「お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷」(1959年、沢島忠監督)には、三代目中村時蔵の「女暫」の一部が映っている。これは、現存唯一の三代目時蔵演ずる「女暫」の映像資料である。今回の研究会では、この様な例(「若さま侍捕物帳 謎の能面屋敷」の中の桜間弓川の「融」、「恋よ恋なすな恋」の中の竹本越路大夫の「狐別れ」の浄瑠璃など)を検討して、・劇中の時代は過去に置きつつも、登場人物の人物像は現代的である点
・主演者のイメージに合わせてストーリーを変化させていく点という日本の時代劇映画と歌舞伎の類似点を指摘しつつ、映画とそこに映された古典芸能について検討した。