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レクチャー 「被抑圧者の演劇」の理論と方法

開催概要

日時 2011年11月15日(火) 18:30~21:00
場所 早稲田キャンパス26号館(大隈記念タワー)3階302会議室
主催 芸術文化環境研究コース
概要 社会においてさまざまな抑圧を被る人間が、演劇を通じて自らの〈声〉を
発見し表現するための方法論「被抑圧者の演劇 Theatre of the
Oppressed」を編みだし、それを全世界にむけて実践していったブラジル
出身の演出家アウグスト・ボアール(Augusto Boal 1931-2009)の理論と
メソッドに関する講座を、四夜連続して開催します。

【日程】
第1夜 レクチャー 「被抑圧者の演劇」の理論と方法
第2夜 レクチャー・ワークショップ イギリスにおける「被抑圧者の演劇」の実践 
第3夜 ワークショップ・プレゼンテーション ボアールの「イメージ・シアター」 
第4夜 シンポジウム 総括討論「ボアールの演劇思想と実践」

【第1夜内容紹介】
今回の研究会にあわせて翻訳出版されるボアールの著書『俳優と非俳優の
ためのゲーム集(仮)』(れんが書房新社・刊)に収められた理論とメソッドを、
英語版の翻訳者でもある演出家ジャクソン氏が「被抑圧者の演劇」の実践家
としての視点から読み解いていきます。

【講師】 エイドリアン・ジャクソン(英語・逐次通訳つき)

【参加無料・事前申込不要】

【講師紹介】
エイドリアン・ジャクソン(Adrian Jackson) 
演出家。イギリス・ロンドン在住。元/ホームレス、難民/申請者らによる
劇団カードボード・シティズンズ(Cardboard Citizens)を1992年に創設、
その芸術監督を務め、英国国立オペラ、ロイヤル・シェイクスピア・
カンパニーなどでも演出作品を上演している。アウグスト・ボアールの重要な
協力者であった彼は英語圏におけるボアールの翻訳者でもあり、フォーラム・
シアター、「被抑圧者の演劇」の実践者・教育者としても広く知られる。

詳細情報

【開催報告】
 芸術文化環境研究コースでは、同コース客員講師の松井憲太郎氏(富士見市民文化会館キラリふじみ館長)を中心に、南米の演劇をテーマとした研究会を継続して開催してきた。今回は、グローバルCOEの期間を通じた研究の集大成として、「被抑圧者の演劇」で知られるアウグスト・ボアールの演劇理論と実践に関する連続研究会を実施する。
 この連続研究会では、英語圏でのボアールの演劇メソッドの普及に尽力し、自身社会的マイノリティを団員としたCardboard Citizensの芸術監督もつとめるエイドリアン・ジャクソン氏を講師として迎えている。初日となった当研究会では、ボアールの著書『GAMES FOR ACTORS AND NON-ACTORS』を中心に、ジャクソン氏からは広くボアールの演劇理論とメソッドの概要が紹介されあた。参加者もジャクソン氏の巧みな話術に引き込まれ、後半では活発な議論が続き、盛況のうちに連続研究会初日を終えることとなった。

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