レクチャー・ワークショップ イギリスにおける「被抑圧者の演劇」の実践
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開催概要
日時 | 2011年11月16日(水) 18:00~21:00 |
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場所 | 早稲田キャンパス26号館(大隈記念タワー)3階302会議室 |
主催 | 芸術文化環境研究コース |
概要 | 社会においてさまざまな抑圧を被る人間が、演劇を通じて自らの〈声〉を 発見し表現するための方法論「被抑圧者の演劇 Theatre of the Oppressed」を編みだし、それを全世界にむけて実践していったブラジル 出身の演出家アウグスト・ボアール(Augusto Boal 1931-2009)の理論と メソッドに関する講座を、四夜連続して開催します。 【日程】 第1夜 レクチャー 「被抑圧者の演劇」の理論と方法 第2夜 レクチャー・ワークショップ イギリスにおける「被抑圧者の演劇」の実践 第3夜 ワークショップ・プレゼンテーション ボアールの「イメージ・シアター」 第4夜 シンポジウム 総括討論「ボアールの演劇思想と実践」 【第2夜紹介】 演出家ジャクソン氏が、イギリスで主宰する劇団カードボード・シティズンズの 活動を例にとりながら「被抑圧者の演劇」の現場を紹介します。今回は特別に、 ジャクソン氏が現場で使うメソッドの数々を、聴講者も体験できるワークショップ 形式で紹介します。 【講師」 エイドリアン・ジャクソン(英語・逐次通訳つき) 【講師紹介】 エイドリアン・ジャクソン(Adrian Jackson) 演出家。イギリス・ロンドン在住。元/ホームレス、難民/申請者らによる 劇団カードボード・シティズンズ(Cardboard Citizens)を1992年に創設、 その芸術監督を務め、英国国立オペラ、ロイヤル・シェイクスピア・ カンパニーなどでも演出作品を上演している。アウグスト・ボアールの重要な 協力者であった彼は英語圏におけるボアールの翻訳者でもあり、フォーラム・ シアター、「被抑圧者の演劇」の実践者・教育者としても広く知られる。 |
詳細情報
【開催報告】芸術文化環境研究コースでは、同コース客員講師の松井憲太郎氏(富士見市民文化会館キラリふじみ館長)を中心に、南米の演劇をテーマとした研究会を継続して開催してきた。今回は、グローバルCOEの期間を通じた研究の集大成として、「被抑圧者の演劇」で知られるアウグスト・ボアールの演劇理論と実践に関する連続研究会を実施する。
第二夜となった当研究会では、連続研究会の講師を務めるエイドリアン・ジャクソン氏によるレクチャーとワークショップを実施した。前半では、ジャクソン氏が芸術監督をつとめるCardboard Citizensの成り立ちや、そこでの実践に関する解説がなされた。その上で、ボアールの代表的な演劇メソッドの一つである、「討論劇」の手法を用いたワークショップを実施した。実際にボアールの手法を体験することで、参加者もより理解を深めることが可能になった。初日以上の参加者を迎え、充実した研究会となった。